喘息死について
喘息というと発作で苦しいだけで、そんなに死亡するケースはないんではないかというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、現実に「ぜんそく死」というものは、残念ながら現在も起こり続けています。
日本では、まだまだ喘息についての知識、治療についての認識が普及しておらず、先進国のなかでも喘息死が多いといわれています。
2007年度で、年間2000人を超える方が亡くなられています。有名人でいうとテレサ・テンさんが発作により亡くなられていますね。
原因が解明され治療方針が定まってはいるが…
喘息の原因が慢性の気道の炎症ということがはっきりとしている現在、治療は吸入ステロイド薬をメインとしており、炎症をコントロールして、日常生活を大発作に苦しむことなく過ごすことができるようになっているといわれています。
しかし、
- 普段は軽い発作が起こるぐらいで大丈夫と考え予防的な治療をさぼってしまい、いざ大きな発作がおこり苦しくなると気管支拡張剤を用いるという対症療法しか行っていないというケースがあったり、
- いつも軽い発作程度だからと医師の指導を守らず適当に治療をしていたり
- もう発作もそんなにないからと通院を勝手に中止してしまったり
- 通院して治療を行うことより学業や仕事を優先してしまったり
- 苦しくなったときにだけ病院にかけこむことを繰り返しているだけであったり
- 吸入β2刺激薬に依存しすぎたり
- 医師の指示を守らず自己判断で薬を服用したり、中断してしまったり
などなどの要因により、喘息死が起こり続けてしまっているということです。
喘息死は重症の人ばかりではない
ぜんそく死となるような人は、普段から重症の患者だからなんだろうと思い勝ちですが、実際は、軽いレベル、中程度のレベルの患者であっても突然の大発作によって適切な対応ができずに、病院に行く途中で、自宅で、そのまま死亡というケースが、けっこう多いのだそうです。
喘息死のうち、約30%が発作発生から3時間以内と急死のケースがあり、喘息死というものを軽視できないですね。
私もぜんそく死になっていたかも
窒息状態。私も一回なったことがあります。
幸い救急車を呼ぶようなことにはならず、なんとか回復しましたが、もうなんというか、息ができなくなったときは笑ってしまいました。
人は、あまりの恐怖や危機の状態に陥ると笑ってしまうっていうのが映画なんかでありますが、真実ですね。ほんと、あのまま死なずに済んでよかったです。